念仏者 とんのつぶやき

往生浄土の身となり、日々のちょっとした思いを気の向くままに残しておきます

阿弥陀仏の本願

主人公

魅力的な小説や映画に出会うと、いつの間にか主人公に入り込んで、ドキドキワクワクすることがあります。 阿弥陀仏の本願の相手は、十方衆生と言われますが、私のことです。そうならば、何故本願を立てられたのか、私に対してどんな誓いをしておられるのか、…

何も求められていない その2

忖度という言葉が政治問題で脚光?を浴びました。 職場の会合でも、忖度しとるんやで!、など普通に耳にします。 露骨に下心ありありです。 それで忖度される側が喜ぶのならまだいいですが、ただの余計なお世話、だったら悲しいですね。 阿弥陀仏は、何も要…

何も求められていない

阿弥陀仏の本願に救われるのは、私が何かを足したり補ったりしした結果ではありません。そもそも始めから何も求められていません。まったく手出し無用です。そういう本願だからです。だから今救われるということがあります。時間はかかりません。ただ今救う…

聞く=信心 その3

親鸞聖人は、尊号真像銘文に、 聞というは、如来のちかいの御(み)なを信ずともうすなり。 と述べられています。 「聞く」というのは、阿弥陀如来(仏)の誓いによって表れた南無阿弥陀仏(名)を「信じる」ということですよ、と言われています。 「南無阿…

聞く=信心 その2

親鸞聖人は、教行信証に、 「聞(もん)」というは、衆生、仏願の生起本末を聞きて疑心あることなし、これを聞というなり。 と述べられています。 わたしたちが、仏願の生起本末を聞いて、疑う心のあることが無いのを聞というのである、と言われています。 …

聞く=信心 その1

親鸞聖人は、一念多念証文に、 きくと言うは、本願をききて疑う心なきを「聞」と言うなり。 と述べられています。 浄土真宗で、「聞く」ということは、本願を聞いて、「疑う心が無い」ことだと。 続いて、 またきくというは、信心をあらはす御(み)のりなり…

仏願の生起本末(しょうきほんまつ)

仏のさとりを求める方を菩薩といいます。 正信偈の始めには、 法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所 とあります。法蔵菩薩とはどういう菩薩でしょうか。 --- 法蔵説話 『仏説無量寿経』には、次のように説かれています。 昔、あるところに一人の国王がいました。国…

阿弥陀仏の本願文

第十八願文 設我得仏 十方衆生 至心信楽 欲生我国 乃至十念 若不生者 不取正覚 唯除五逆 誹謗正法 (『仏説無量寿経』『原典版聖典』二二頁) 【書き下し分】 たとひわれ仏(ぶつ)を得たらんに、十方(じっぽう)の衆生、至心信楽(ししんしんぎょう)して…