念仏者 とんのつぶやき

往生浄土の身となり、日々のちょっとした思いを気の向くままに残しておきます

領解文(改悔文)

 りょうげもん(がいげもん)と読みます。蓮如上人の時代から始まったもので、浄土真宗の正しい領解(信心)を口に出してあらわしたものです。

 自身の領解(信心)を告白し、間違いがあれば正してもらう良いご縁となります。領解文は、その人の信心が正しいか間違いかをを判断する物差しと言えるでしょう。

 私はお寺の門徒ではありませんが、「新しい領解文」を読む機会がありました。

 他力の信心と浄土真宗の学問の深さとは別のものです。つまり、学問を極めることによって信心が頂ける訳でもなければ、逆に、信心頂いているからといって、真宗学が勝手に身に付いて教義解釈に間違いが無くなる訳でもありません。

 それを踏まえた上で言わせてもらいます。「新しい領解文」の作成者方(どなたか分かりませんが)は他力の信心を頂いていないでしょう。そう言いたくなる位に、従来の領解文とは意味が異なる文章にすり替わっています。

 幸いにも、この信心告白に対して色々なところから批判が起きているようですから、真摯に受け止め、本来の趣旨に則って、先ずは文章そのものを悔い改めてもらいたいです。