念仏者 とんのつぶやき

お慈悲に包まれた日常と、浄土真宗の救いを綴ります^_^

悪人正機

 悪人正機について、「要は自分は悪人であると自覚しろってことだな」という言い回しを読みました。

 違和感があります。

 自分は悪人であると自覚したこと、それ自体は救いと関係ありません。また、悪人だと深く省みることも救いと関係ありません。

 救いとは他力の信心のことです。

 悪人正機歎異抄の有名な言葉ですが、いろいろな解釈があふれています。

 ここで悪人とは、自力の心が捨たった人、即ち他力に任せ切った人のことです。