生きるとは死に向かっての行進である、と聞いたことがありますが、あまりいい気がしません。
死を嫌うのは全ての生き物の本能と言えるのかもしれません。どんなイメージか列挙してみます。
・考えてもあまり意味がない
・考えても暗くなるだけ
・こわい
・嫌なこと
・考えてどうにかなることではない
・死んで戻ってきた人は一人もいない
・わからないものはわからない
・それよりも(だからこそ)今生きることが大事
・限られた命と知り、精一杯生きる
・話題にすることではない
・宗教的な問題
・自分でコントロールできないこと
・死というのは概念であって、無い
・考えないようにしている
・死ぬまで生きる
・仕方のないこと
・それが生物(人間)というもの
・無関心
・死後は無い
他にもいろいろあると思います。
それに対して他力の信心を獲た人は、死ぬとは言わず、往生する、と言います。浄土に向かって生き、浄土に往生する身に転じた姿です。
死にたくないのは煩悩ですから誰でも同じですが、浄土が開けてくる歩みこそ、真に生きる意義が見い出されてくるのだと思われます。